【ひざ関節の内反を抑制する機能で快適な歩行をサポート】
今回の商品は、シューズ靴底のかかと部内側に新開発のE.V.A.樹脂プレート「MCCS」※1を搭載しています。荷重によってプレートがたわむ独自の空洞構造体で、着地時にひざ関節を外側から内側へやさしく誘導する仕組みとなっています。高いクッション性を持ちながら、進行方向へ足が自然と前にでるような快適な歩行をサポートします。

※1 Medial Cushion Control System　/ 特許出願中

【産学医の連携によって開発】
本商品は、京都橘大学（本部：京都市、学長：細川涼一）と共同で研究・開発し、角整形外科医院（所在地：福岡県八女市、院長：角典洋）の協力のもと、ひざにトラブルを抱える女性２１名（４６～７８歳）に参加いただき、機能検証を行ったうえでより快適性を追求した商品に仕上げました。

【検証①　「MCCS」機能が歩行時のひざ関節に及ぼす影響】
かかと接地時に内側にたわむ構造の「MCCS」とひざ関節との関係性を見るため、磁気センサーを用いて歩行時の着地から足裏全体が接地するまでに及ぼすひざ関節への影響を、当社製運動用一般シューズ（品番：ＴＳ-５０２１）と比較しました。その結果、ひざの内反角が有意に減少することを確認しました。

▼ ひざ内反角変化量の比較（ひざトラブルを抱える女性13名19肢（女性：平均年齢61.5±6.1歳））

【検証②　「MCCS」機能の即時効果】
ひざにトラブルを抱える女性２１名（４６～７８歳）を対象に、「MCCS」機能を搭載したシューズと当社製運動用一般シューズ（品番：ＴＳ-５０２１）をそれぞれ着用し、シート式足圧設置足跡計測器の上を歩行していただき検証しました。その結果、「MCCS」機能を搭載したシューズを履いて歩くと、足角が有意に減少して進行方向に対して水平に近づく傾向が見られました。さらに、ストライド長と歩幅が有意に広がり、歩行速度が有意に速まることが確認できました。（下図参照）

▼ 一般シューズと「MCCS」機能搭載シューズ装着時の歩行パラメータ比較（n＝21）

〇京都橘大学　健康科学部　理学療法学科　村田伸教授のコメント
今回の検証結果で得られたように、「MCCS」機能を搭載したシューズを履いて歩くことで歩行バランスを変え、ひざへの負担を軽減することが期待できます。ひざトラブルを抱えている日本人は約３，０００万人いる※2と言われています。今回の開発を契機に、多くの方の足の健康に貢献されるよう発展していくことを期待しています。

※2平成20年：厚生労働省「介護予防の推進に向けた運動器疾患対策についての報告書」（平成20年）より

○デザインについて
アッパー（甲被）にメッシュを使い、シンプルな色合いにまとめたデザインのアクティブタイプ、人工皮革の落ち着いた風合いのカジュアルタイプなどを揃えています。いずれも日常のさまざまなシーンで幅広く着用できます。