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足の豆知識 vol.2

両足の骨の数は全身の約1/4。 ダ・ヴィンチも驚嘆した足のしくみ。
 足は人間工学上、最大の傑作であり、そしてまた最高の芸術作品である―。レオナルド・ダ・ヴィンチは、ヒトの足についてこう述べました。ヒトの全身は約210個の骨で構成され、そのうち片足には26個の骨が使われています。全身の骨の約4分の1が小さな両足に集中した、精密機械のような構造をしているのです。
 また、親指と他の4本指では役割が異なるのをご存知ですか。親指だけが他の指と離れ、かつ向かい合っている配置を「母指対向性」といいます。これは樹上生活に適応した霊長類特有のもので、枝を掴むために4本指を支えるのが親指の役目です。ヒトの手は母指対向がより発達しましたが、平地を効率良く歩くための骨格へと進化を遂げた足は母指対向を失いました。これは霊長類の中で、二足歩行のヒトのみに見られる特徴です。
 実に神秘的で、精巧な構造を持つ足。人によって千差万別で、同じ足型は存在しません。自分に合った靴を探す時は、サイズや足の形、歩き癖など、多様な要素を考慮して選ぶ必要があります。今、履いている靴が本当に自分に合っているか、見直してみてはいかがでしょうか。