texcy luxe style magazine

足の豆知識 vol.4

子ども時代、大きな靴を履いていると 大人になってから……。
 ハイハイを卒業して、自由に歩けるようになった子どもは活発に動きます。子どもは成長が早いので、先を見越して大きめの靴を履かせたくなる……。でも、それは大変な間違いです。
 足は、身体の成長とともに少しずつ縦に伸び、たくさん歩くことで土踏まずが発達します。歩行時、足には体重の約1.5倍もの負荷がかかると言われていますが、その荷重をしっかりと支えられる足へと育ち、17〜18歳頃に完成するのです。
 しかし、子どもの頃に大きな靴を履き続けていると、足の正しい成長の妨げになり、足の構造に悪影響を与えてしまいます。18歳頃に完成した足も、歳を重ねるに連れて筋力が衰えると、足の構造が崩れてしまい荷重を支えていられないため、扁平足や開張足、外反母趾になる可能性が高まります。
 ご年配の方の中には「足の幅が広がった」と感じてブカブカの靴を履く人がいます。実際は、加齢による足形の変化が原因で、足の幅自体は変わっていないケースが多いそうです。足に合わない靴は、何歳になっても百害あって一利なし。足にぴったりフィットする靴を履き続けることが非常に大切なのです。