履く、歩く、生きるをかえていく。
「美しさと履きやすさの両立」に挑む、
アキュアーズ開発への想い

女性がときめく美しさと、スニーカーのような履き心地で心と足を癒すことをコンセプトに誕生した「アキュアーズ」。オフィスで働く女性から子育てをする主婦の方々まで、さまざまなシーンに寄り添うシューズはどのようにして生まれたのか? アキュアーズを通じて届けたい想いとは?開発者に聞きました。

今回語ってくれた人

店舗開発部 御原 朗子
店舗開発部 御原 朗子

さまざまな女性の、心と足を癒すシューズをめざして

アキュアーズは、どのようなコンセプトから誕生したブランドなのでしょうか。

御原:アキュアーズを開発するにあたり、靴を通じてさまざまなシーンでがんばる女性の人生に、もう少し深く関われないかという想いがありました。

働く女性から子育てをする主婦の方々まで、一人でも多くの女性の毎日を華やかにすることをめざすラインナップとして企画しました。

どのような特徴をもたせることで、その想いをカタチにされたのでしょうか。

御原:「履いたその日から履き心地がいいシューズ」をめざしています。なぜなら、開発当初の調査で、多くの女性が「新しい靴は痛いもの」「我慢してあたりまえ」と考えていることがわかったからです。

ただでさえ忙しい女性たちにとって、痛みをともなうファッションでは余計に優先順位が下がってしまいますよね。どんなに忙しい毎日でも、我慢せずに足元のファッションを楽しんでいただくためにも、優れたフィット性を追求することが大切だと考えました。

アキュアーズは履いた時に、足を包み込む心地よさがありますね。

御原:当社は、各ブランドのコンセプトや用途に合わせて、靴型(ラスト)から開発しています。

また、婦人靴、紳士靴、スニーカーなどさまざまなシューズを開発しているため、たとえばスニーカーで採用している底材の技術、考え方を婦人靴や紳士靴に応用することも。

そうした靴の分野の垣根をこえた多角的な視点から、お客様のニーズにお応えできることも当社の強みだと思います。

そうした当社が蓄積したノウハウを生かしながら、アキュアーズでは「Soft」「Light」「Flexible」の3点をポイントに開発を進めました

こだわりの、足への「Soft」なタッチ

ふんわりとした足あたりにするために、どのような機能を取り入れていますか。

御原:基本的に足と靴があたり負担がかかりやすいところに、スポンジ入りのジャージ素材のライニングを採用しています。

また、表側のアッパー材もやわらかくすることで、足へ「Soft」にタッチするよう設計しました。履いてくださった多くの方から「え!?こんなの履いたことない!」というお声をいただくほどです。

履いている、というよりも、包まれているような、やさしい履き心地に仕上がったのではないかと思います。

「わっ、軽い!」ぜひ手にとってほしい
「Light」なボディ

アキュアーズシリーズのシューズの重さは何グラムでしょうか。

御原:アイテムによって異なり、約130〜190グラム台のものまでさまざまです。

ソールの軽さにこだわって開発していることはもちろんですが、大切にしているのはシューズの見ためよりも軽く感じることです。

シューズを手にとったときの驚きや、イメージとのギャップをめざしています。「こんなに軽い靴があるんだ!」ということを直感的に感じていただき、より多くの方に知っていただくために、アイテムごとに適した当社ならではの技術を施しています。

足の動きについてくる「Flexible」な
屈曲ソールと中底設計

優れた屈曲性には、どのような技術が採用されていますか。

御原:足が曲がる部分がかたいと、足の動きを妨げてしまいます。そこで、ソールの硬度や粘度などへの細かな配慮と、中底の前方部分に布を使用することで、しなやかに曲がる設計にしています。

これらはスニーカーによく採用されている技術で、当社だからこその発想と言えるかもしれません。こうした細かいひと手間があるからこそ、足の動きについてくる負担の少ない履き心地に仕上がります。

女性がときめく美しさを追求する

アキュアーズシリーズのシューズデザインは、どのような特徴がありますでしょうか。

御原:アキュアーズは、カラーと素材の使い方に重点をおいています。アキュアーズの店舗が東京と横浜という都心にあるため、見た目の華やかさが重要です。

また、お客様は30代〜40代の働く女性が多く、その方々が「ほしい!」と思えるデザイン・カラーや素材は何かということを常に考えています。

ベーシックなデザインばかりになってしまうと、どうしても履けるシーンが限られてしまいます。オンタイムも、友人と食事に行くときも、デートに出かけるときも、さまざまなシーンに寄り添えるデザインがアキュアーズの魅力です。

そのうえで、足入れや靴型(ラスト)、ソールなど、シューズメーカーとしての当社の強みを踏襲することで、女性がときめく美しさと履き心地を両立したいと考えています。

デザインのバリエーションはどのように増やされていますか。

御原:おなじラインのシューズ同士が並んだときの見えかたも意識しながらデザインします。

たとえば、起毛素材ばかりが3つ並んでも、やはり使用シーンのイメージが限定されてしまいます。

そこで、カラーと素材の異なるデザインを一つ入れてみることで、「これはお仕事にも使えるかな」とか、「参観日にも行けるのかな」とか、「これだと仕事終わりのデートかな」というように、お客様ご自身がイメージできる使用シーンが広がると思うんです。

履く人の立場に立ってデザインするということですね。

御原:デザインだけでなく商品開発全般に言えることですが、つくり手目線だけで進めてしまうと当然うまくいきません。

履く人がどんなシーンで、どんな気持ちでアキュアーズを手にとってくれるのかということを第一に考えます。そうすることで、一人でも多くの女性がときめくデザインをめざしています。

美しさも、履き心地も、あきらめないシューズを

アキュアーズを運営されるなかで、印象的なエピソードはありますでしょうか。

御原:アキュアーズは、2016年秋にデビューしたばかりの新しいブランドです。

まだ誕生して2年程ですが、最近では当社の女性社員もアキュアーズを履いてくれる人が増えてきており、社内でカタログも配っています。新作を楽しみにしてくれている女性が社内にいることは、純粋にうれしく思います。

アキュアーズの事業理念も、御原さんたちコアメンバーで決められたんですか。

御原:アキュアーズの現在のコアメンバーは7名と少数です。だからこそ、立ち上げる際に「全員参加経営」という方針を決めました。

ちいさなブランドを一から育てていくにあたり、一人ひとりの意見、知識、スキルがとても大切になるからです。

全員が参加しないと成し得ない。ただ、少人数だからこそ全員が参加できるはず。という考え方のもと打ち出しました。

ちなみに現在、実店舗で働く女性スタッフが30名をこえました。より現場のことを知っている店舗スタッフたちの声ももっと吸い上げていき、文字通り全員でブランドを成長させていきたいと考えています。

アキュアーズの今後のビジョンをお聞かせください。

御原:シューズとしての美しさと、履いたその日からの優れたフィット性。この二つがアキュアーズの大きな特徴になります。しかし、シューズにおいて美しさとフィット性というのは相反するものでもあります。

ラインを細くしていったほうが美しく見えますが、そうすると足に負担がかかりやすい。足入れをよくしようと履き口を大きくすることは簡単だけど、それでは美しさを損なってしまう。でも両方ともあきらめたくありません。この相反する両面を共存させる挑戦は今もつづいています。

また、ブランドとしてのワンランクアップもめざしています。実店舗はもちろん、そのほかさまざまなアプローチにチャレンジし、さらに多くのお客様にアキュアーズを知っていただきたいと考えています。

これからも、アルファベットのA〜Zのように、さまざま女性の人生に寄り添い、心と足を癒す存在でありつづけるために。より美しく、履き心地のいいシューズを追求していきます。

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