働く女性の悩みを解決したい!
その想いから誕生した
Lady worker
オフィス仕事や接客、立ち仕事をはじめ、就職活動や冠婚葬祭など、さまざまなシーンの女性を応援する「レディワーカー」。立ち仕事シリーズ、黒パンプス、カラーパンパス、美容パンプス。それぞれに共通していることは、お客様の声とともに開発しているということ。そんな強い想いから誕生したLady worker(レディワーカー)ついて、開発メンバーに語ってもらいました。
今回語ってくれた人
婦人プロダクト本部
婦人プロダクトマーケティング部
- 藤井 博之
- 櫻井 杏菜
- 北田 郁実
- 松倉 祥子
レディワーカーが届けたい働く女性への想い
レディワーカーというブランドが誕生するまでの経緯を教えてください。
松倉:レディワーカーは、2013年秋冬にデビューしたブランドです。商品の企画自体は、デビューの約1年前。2012年の秋からスタートしました。
当時、年々増えつづける共働きの世帯とともに、働く女性を助ける「イクメン」が話題になっていました。
そこで、当社としても「働く女性を応援することに焦点をあてたシューズ」をつくろうということになったのが、レディワーカー開発のきっかけになります。
ブランドコンセプトを考案するときに重視したことは何でしょうか。
松倉:働く女性のシューズに対するお悩みを解決したく、多くのお客様の声を聞くことを大切にしました。
靴による足や体への疲れや、働きやすさのために配慮すべきポイントなど、定期的にお客様の声をヒアリングすることで、働く女性に寄り添えるブランドにしたいという想いがありました。
働く女性の職種はさまざまですが、どのようなシーンを想定して開発されましたか。
櫻井:レディワーカーには複数のラインナップがあります。その一つが「立ち仕事シリーズ」というもので、主にパートタイマーの方に向けたシューズになります。
パートタイマーの方の仕事中の動作やアンケートなどから、必要な機能を検証しました。たとえば、かかと抜けに配慮したパッド、足にやさしいクッションインナーソールなどにより、仕事中の足元への負担を軽減することをめざしています。
北田:もう一つが、「黒パンプスシリーズ」というものになります。想定した利用シーンは、就職活動や冠婚葬祭、また、制服が決まっていて黒のパンプスを履かなければならないシーンです。
女子大学生と共同開発を行い、パンプスを履いたことのない方でも快適な機能とは何かということを話し合い、開発を進めていきました。
櫻井:そしてもう一つが「カラーパンプスシリーズ」です。こちらは、営業職の女性に向けたパンプスをコンセプトに、実際に営業職の女性へヒアリングしながら開発を進めていきました。
動くことの多い営業職の方の足の負担を軽減するために、軽量化など歩きやすさを重視した機能を採用したパンプスになっています。
松倉:ほかには「美容パンプスシリーズ」というラインナップもあります。こちらのパンプスは、化粧品売場の美容スタッフさんとともに開発しました。
「履きながらキレイになれるビューティケア」と謳っており、働く女性が履きながら脚をケアする設計になっています。
働くときに履くシューズの悩みはいくつかあると思いますが、なかでも特に着目したのはどういった点でしょうか。
北田:さまざまな立場の方からお話を聞くなかで、一番多かったニーズが「疲れにくいパンプスが履きたい」ということでした。だからこそ、すべてのシリーズにおいて「快適な履き心地」にこだわって開発しています。
開発段階での課題や問題点を教えてください。
北田:「働く女性の悩みに寄り添う」という方針で開発を進めていくなかで、シューズのサンプルを作製し、実際にお客様に履いていただき感想を求めるということを実施します。
そこで「もう少しこうしてほしい」という声があがったときに、たとえそれが一人だけの意見だったとしても、やはりそれは取り入れたいと考えます。
でもそうすると一からサンプルをつくり直す場合も出てきます。限られた時間のなかで開発を進めていくことと、お客様のご要望を取り入れていくことを両立することが大切であると同時に、難しいポイントでもあります。
快適な履き心地のパンプスをめざして
どのようなパンプスが、履き心地がいいと言えるのでしょうか。
北田:ふだんはスニーカーを履いている方など、パンプスを履き慣れていない方でも心地いいと感じられることだと思います。そのために、機能面でも細部にわたりこだわっています。
たとえば黒パンプスなら、靴型(ラスト)のかかとの部分をお椀型にしています。お椀型にすることで、かかとに加重できるようになり、前すべり予防が期待できます。
櫻井:ヒールの位置にもこだわっています。かかとの重心位置を計算したうえで、その重心の位置にかかるようにヒールの位置を設定しているため、安定性があります。
北田:また、中敷の素材は、長時間履いていてもへたりにくい素材を採用しています。履いた瞬間だけ快適なのではなく、長く履いたときにいかに快適さが持続するかということを意識し、素材選びも厳しい目をもち行っています。
櫻井:営業職の方に向けたカラーパンプスは、歩きやすさを重視しているため、高反発のクッションソールを採用しています。ボールを落とせば弾むほど反発性に優れており、蹴り出しがスムーズになるよう設計しています。
快適な履き心地のために、さまざまこだわりがあるんですね。これらの機能を実現させるアシックス商事ならではの強みは何でしょうか。
藤井:当社の強みは、商品の構想から調査、開発まですべて自社でできるというところにあると思います。マーケティングと企画担当が調査をし、企画と技術担当が構造を練る。
具体的に形にしていく際には、靴型(ラスト)をつくれる職人もいます。黒パンプスシリーズも、カラーパンプスシリーズも、そこに求められるニーズは異なるわけです。
調査したお客様の声をもとに、シリーズごとに異なる設計をしています。
豊富なデザインラインナップ
レディワーカーのデザインはどのようにして決まるのでしょうか。
松倉:シューズのコンセプトや用途によってさまざまな考え方を取り入れています。たとえば、黒パンプスを履く方は制服であったり冠婚葬祭であったりと、デザイン性の優先順位が一番というわけではありません。
どちらかというと履き心地を重視される場面が多いと思います。逆にカラーパンプスであればスタイル重視の方が多いため、デザイン性を高めるためのカラーや素材にこだわる必要があります。
藤井:ヒールの高さ、カラー、リボンなどの装飾に関しても、リサーチをしたうえで考案します。デザインを考えるうえでも、あくまでお客様の声をカタチにするというコンセプトを一気通貫させています。
足にやさしいパンプスの代名詞になる
最後に、働く女性たちに伝えたいメッセージをお願いします。
松倉:働く女性を応援したいという想いは、レディワーカーの開発当初から変わらず、むしろ年々強くなっています。「パンプスは足が痛くなる」というイメージで履くことをあきらめている方にこそ、ぜひレディワーカーをお試しいただきたいと思います。
藤井:「疲れない」と言いきれるパンプスは存在しません。しかし、パンプスのめざすべき目標でもあると考えています。これからも多くの働く女性のシーンとニーズに応えるものづくりを行い、足にやさしいパンプスでお客様を応援します!
松倉:「負担を軽減し、快適なパンプス」といえばレディワーカー。そんなふうに、足にやさしいパンプスの代名詞のような存在になりたいですね。