専門家が解説
靴もカラダもイキイキ! コスパの良い歩き方【3回連載】

【VOL.2】意識するだけで老後も快適!?
靴にもカラダにも優しいコスパの良い歩き方

理学療法士 廣田恭佑さん
理学療法士 廣田恭佑さん
サラリーマン、特に毎日ビジネスシューズを履く男性の靴のお悩みで多いのが「靴底の減りやすさ」。毎日同じ靴を履かないようにするなど、靴を長持ちさせる履き方はありますが、実は歩き方も重要!しかも歩き方は、靴のトラブルだけでなく、カラダのトラブルにも直結します。
第1回では、「靴底の減り方で分かるコスパの悪い歩き方」を検証しましたが、第2回ではいよいよ、靴にもカラダにも良い「コスパの良い正しい歩き方」や靴の選び方・履き方についてご紹介します。
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■気を付けるだけでOK!?「正しい歩き方」は良いことだらけ

歩き方は無意識なことが多いと思いますが、直すのは難しくないのでしょうか。
「歩き方は意識していない人がほとんどですが、関節や骨に支障がなければ、正しくなるように気を付けるだけで直っていくと思います。一般的に若いうちは、筋肉と神経の配分で悪い癖がついていることが多いですから。それに、まず本来使うべき筋肉から鍛えましょう!と鍛えても、すぐに無理が来て筋肉痛バリバリになってしまいますしね(笑)」

では、正しい歩き方はどんな効果が期待できるのでしょうか。
正しい歩き方を意識するだけで使う筋肉が変わるので、自然とストレッチにもなって、筋力もついてきます。それに、筋肉を正しく使えるようになれば、効率の良いカラダの使い方をできるので、疲れにくくなるんです。正しい歩き方と間違った歩き方では、同じ距離を歩いても疲れ方は全然違います。もちろん靴底の減り方も軽減されますし、偏った減り方をしなくなるので、靴も長持ちできると思いますよ」

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■まずは意識する!カラダにも靴にも優しい「正しい歩き方」

【理想の歩幅】身長×0.45
  • 1つま先は少し外向きに
  • 2足が股関節に乗るイメージで前へ
  • 3歩幅はちょっと大きめにまっすぐ
  • 4重心は親指と薬指の間を抜けるように
  • 5足の着地は、かかとから
  • 6軸足のひざは伸ばして歩く
  • 7蹴りだしは親指と薬指の間から

ここがポイント!

  • カラダが前に行くときに、足がちゃんと股関節に乗っているかどうかがとても大事!ここが伸びないとお尻に全く筋肉がつかず、本来吸収すべき衝撃を吸収できないので、腰痛や肩こりの原因になります。
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■正しい歩き方をしていても… 靴底の減りは放置NG!

前回、歩いている限り靴底は減るとお聞きしましたが、正しい歩き方をしていれば減ったまま歩いていても問題ないのでしょうか。
「それは問題です。靴底が減ったままにしておくと、靴本来の衝撃吸収性がなくなっていくので、もちろん足に悪いですし、靴底の減りに合わせた歩き方になっていき、間違った歩き方になっていってしまいます」

買い替える、靴底の減りの目安はありますか。
「テクシーリュクスで言えば、かかとのソールに入ったラインが3本目くらいまで減っても履いている方もいますよね。完全に斜めの板に乗っているような。でも、私は1番下のラインのところまで減ったら、買い替えてもいいくらいだと思いますよ」

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■こちらも重要!カラダにも靴にも優しい靴の選び方

ちなみに、靴選びで気を付けたほうがいいところはありますか。
「まずサイズ選びは重要ですね。脱ぎ履きしやすいからと、大き目の靴を選ぶと、かかとの接地面が変わるので、かかとの負担が増えます。靴の中で足が動くサイズはNGですね。減りも激しくなりますし、カラダに悪影響を及ぼす減り方をします」

たとえば、どのような悪影響を及ぼすのでしょうか。
「合っていない靴を履き続けると、靴底が正しくない減り方をします。そのまま使い続けると、その間違った減り方に合わせた歩き方になっていくんです。靴がカラダを誘導していき、どんどん歪んでいく。悪循環です。
それに、大きい靴は疲れやすいんですよ。つま先をあげる力も余分に必要になりますから負担が大きい。蹴り出しとかも全然違いますからね。つま先が長いと、自分の意図してないところで上がってないところが出てくる。非効率な歩き方になってしまうんです」

靴を選ぶときにどういう点に気を付けるといいですか。
試し履きをしたら、歩いてみてください。ちょっと履いてみて鏡見てOK!ではなく、ちょっと歩くと、”あたりが痛い”とか”足が動き過ぎる”とかが分かります。靴の中で足がフィットしていること、そして違和感を感じないのが重要です」

カラダと靴に優しい靴の選び方

  • ●靴の中で足が動くサイズはNG。かかとの負担が増え、靴底の減りも激しくなる。
  • ●大きめの靴は疲れやすい。
  • ●合っていない靴を履き続けると、靴底が正しくない減り方をし、歩き方も崩れる。
  • ●試し履きの時は歩いてみて、違和感を感じないかチェックする。
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■盲点!?正しくない靴の履き方は足にも靴にもコスパ最低

そのほかに気を付ける点はありますか。
「履き方ですね。靴ひもを結んだまま脱ぎ履きする人がいますが、毎回かかとをしっかり合わせて履くだけでも、歩き方は全然変わります。カラダ、靴のことを考えたら、かかとをしっかり合わせることが大事です」

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■専門家がチェック!テクシーリュクスはカラダにとってコスパが良い?悪い?

テクシーリュクスは、カラダへのやさしさという点で見るとどうでしょうか。
一般的な革靴より靴底がやわらかいですよね。曲がるポイントがしっかりしていますし。靴底が木でできている革靴は、フリクションポイントがないから曲がらない。曲がらないと途中で蹴れないので、足を持ち上げて歩くしかないんです」

テクシーリュクスは、”スニーカーのような履き心地”を目指していて、スポーツシューズを作るノウハウを活かしています。底材をやわらかい素材でつくったり、内側が屈曲するような溝を入れたり、理想の歩き方を実現しやすいようにしています。
「歩きに関しては、ビジネスシューズよりスニーカーのほうが足にいい。靴底が、曲がる曲がらないという点だけでなく、クッション材の使い方も違いますしね。スニーカーに近づいているというのは、足にとって良いことだと思います」

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■将来の自分のためにも歩き方の見直しを!

「高齢の方で構造的に変化してしまっていると難しいですが、若いうちは、筋肉と神経の配分で悪い癖がついていることが多いので、関節や骨に問題が無い限り、歩き方は気を付ければ直っていきます
さらに、気にしないで癖のある歩き方をしていると、自分で修正できない支障がでてくることもあります。膝関節症になって、O脚が酷くなってひざに水が溜まったり、痛みが出て手術するとか。普通にただ生活していただけなのに、年をとって気付いたら…ってことは結構あります。男性は、脊柱管関節症とか多いですね。ヘルニアや変形膝関節症とかも。今から歩き方を見直すことは、高齢にむけての予防という面でもすごく大切です。ぜひ、この機会に見直してほしいですね」


次回、第3回は空き時間に
オフィスや自宅で気軽にできる
足の簡単ストレッチ&トレーニング方法を
ご紹介します!

株式会社PLAST
代表取締役
理学療法士
廣田恭佑さん

【profile】
リハビリテーション病院に5年勤務し、地域におけるリハビリの必要性や患者様の夢や目標といった本当にやりたいことを実現するために起業。その後、〜想いを叶える〜を理念に、リハビリ施設、訪問看護ステーション、リハビリモンスター、ヒミツキチ、ジャングル・ラボ、フィジオデザインを設立。そのほかにも、理学療法士ならではの視点で姿勢の改善や障害になりにくいカラダづくりを目指す体操教室やパーソナルトレーニングもスタッフと協力しながら実施している。
http://plast-project.jp

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